Webデザイナーのキャリアパスの一つに、「アートディレクター」があります。
では、アートディレクターとはどういう職種なのでしょうか。
いろいろな商品やサービスは、消費者に分かりやすく伝えるため、写真などを効果的に使った表現が用いられています。
こういった表現は、アーティストが一人で行う物ではなく、ビジュアルデザインチームの手で行われます。
そのチームの責任者としてディレクションをするのが、アートディレクターなのです。
ビジュアルデザインが用いられる物には、Webサイトで見られる広告の他、書籍やパンフレットなどが挙げられます。
よって、制作物に応じてデザイナーやカメラマンといったスタッフも異なってきます。
チームとして制作物を作り上げるには、アートディレクターがデザインのコンセプトをはっきりさせ、スタッフをまとめていかなければなりません。
また、スタッフが迷っていたり、方向性を誤ったりしたときなどは、適宜助言をしたり、軌道修正をしていくという役目も担っています。
では次に、アートディレクターの具体的な仕事内容について。
アートディレクターの仕事は、まずコンセプトを作る所からです。
コンセプトをはっきりさせるため、クライアントにヒアリングをしたりチームでミーティングを行い、求められている物を探っていきます。
制作に関わるスタッフは、コンセプトによって変わってくるので、どういう人材が要るかを決定して集めていきます。
集めることができたら、チームでどのようなデザインにするかミーティングを行います。
自分が手を動かすこともありますが、根幹の業務はあくまでマネジメントであり、制作物が出来上がるまでのプロセスのすべてを管理しなければなりません。
「誰にこの作業を割り振るべきか」といったことを決めていき、スケジュールどおりに行かなさそうなら、クライアントと折衝して納期なども調整する必要があります。
そして、期待されているデザインを作り上げるためには、個々のスタッフに的確な指示を出していく必要もあります。